eyecatch

電波曲の方向じゃなくて、ケータイの話です。また。まずは現状の確認から。

現在のもの

docomo

バンド 上り周波数 下り周波数
Band42 3480-3520MHz 3480-3520MHz
Band1 1940-1960MHz 2130-2150MHz
Band3 1764.9-1784.9MHz 1859.9-1879.9MHz
Band21 1447.9‐1462.9 1495.9‐1510.9MHz
Band19 830‐845MHz 875‐890MHz
Band28 728-738MHz 783-793MHz

KDDI

バンド 上り周波数 下り周波数
Band42 3520-3560MHz 3520-3560MHz
Band41 2595-2645MHz 2595-2645MHz
Band1 1920-1940MHz 2110-2130MHz
Band11 1437.9-1447.9MHz 1485.9-1495.9MHz
Band18(26) 815‐830MHz 860‐875MHz
Band28 718-728MHz 773-783MHz

SoftBank

バンド 上り周波数 下り周波数
Band42 3560-3600MHz 3560-3600MHz
Band41 2545-2575MHz 2545-2575MHz
Band1 1960-1980MHz 2150-2170MHz
Band3 1749.9-1764.9MHz 1844.9-1859.9MHz
Band11 1427.9-1437.9MHz 1475.9-1485.9MHz
Band8 900-915MHz 945-960MHz
Band28 738-748MHz 793-803MHz
PHS 1884.65-1919.75MHz 1884.65-1919.75MHz

まあこんな感じです。

個人的最善策

ここからようやく旅が始まりますよ。メニュー的には、

こんな感じです。見ただけで把握できますね。これだけだとdocomo独り勝ちみたいな印象ですが、MVNOの偏重具合をみると仕方ないことだと思います。これで、ローカルバンドで細切れになっていたものを、ひとまとめにできますね!700MHz帯と800MHz帯は苦しさありますけど。こんな感じに整理されて、グローバルバンド化されれば、一時の混乱を除けばだんだんと端末価格も下がりそうなもんですけどねぇ。その混乱が、800MHz帯再編ぐらい、いやもっと大きなものになりそうなのは確かですが。

すぐ実行に移せそうなのは

まあいっても絵に描いた餅で、実行に移せそうなのは、

ここらへんですね。これだけでもだいぶややこしさは減り、通信速度も上がるのでありがたいのですが。第2ステージとして、他の物を実行していただければありがたいところですねぇ。そうしたら完璧。日本のバンドは、1/3/8/11/21/28/39/40/41/42/I/VIII/IX/XI/BC6というわりかしグローバルぽいものになるのです。まあ面倒なんでしょうけど。グダグダですけれど、今回はこの辺で。

参考 : 妄想結果

docomo

バンド 上り周波数 下り周波数
Band42 3480-3520MHz 3480-3520MHz
Band39 1885-1905MHz 1885-1905MHz
Band1 1940-1960MHz 2130-2150MHz
Band3 1764.9-1784.9MHz 1859.9-1879.9MHz
Band21 1447.9‐1467.9 1495.9‐1515.9MHz
Band8 880‐895MHz 925‐940MHz
Band28 738-748MHz 793-803MHz

KDDI

バンド 上り周波数 下り周波数
Band42 3520-3560MHz 3520-3560MHz
Band41 2565-2645MHz 2565-2645MHz
Band1 1920-1940MHz 2110-2130MHz
Band11 1427.9-1447.9MHz 1475.9-1495.9MHz
Band28 718-738MHz 773-793MHz

SoftBank

バンド 上り周波数 下り周波数
Band42 3560-3600MHz 3560-3600MHz
Band41 2545-2565Hz 2545-2565Hz
Band40 2300-2360MHz 2300-2360MHz
Band1 1960-1980MHz 2150-2170MHz
Band3 1744.9-1764.9MHz 1839.9-1859.9MHz
Band8 895-915MHz 940-960MHz

日本にもBand 7を!!Band 28をプライマリバンドに!!(2017-11-11T23:27:53+09:00)

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1090982.html

本日のお題ですね。まあ、総務省の方針転換というか時間軸というかそういったモノが垣間みえるかたちですね。とりあえず、要点だけでも復習しましょうか。 * 5G用周波数割り当て第一陣決定 * 3.6GHz帯~4.2GHz帯(Band n77) * 4.5GHz帯(Band n79) * 27.5~29.5GHz帯(Band n257) * 1.7GHz帯について明記される * 2.3GHz帯技術的検討開始 * 2.6GHz帯技術的検討開始 こんなところでしょうか。物自体は、さしてびっくりするものではないですね。今までの方向性や業界の雰囲気と相違ないものですし。新しいことと言えば、同じ週にドコモが報道および関係各者に対して発表を行い、その中でバンド番号が公開されたことと、総務省から具体的な理想割り当て幅が出たことでしょうか。n77とn79で500MHz幅、n257単体で2GHz幅を最大割り当てるようです。その中から事業者に配分するわけですけれども。まあいずれにしても相当量でして。あと、今回はKDDIグループによるパブコメが目立たない印象でした。Softbankが、私と同じことを言っていてびっくりもしましたけれども。ちょいとここら辺を書いてみましょうか。

ローカルバンドとグローバルバンド「2.6GHHz帯」

まずは総務省のページで現状確認です。該当箇所を抜き出したのが以下の画像です。 電波割り当て(2.6GHz帯付近) ここの2505MHz~2690MHzまでを電気通信業務、要はセルラーに割り当てられないかということを、次期衛星システムの検討と共に考えようという話になったわけです。すでに2545MHz~2645MHzはBWAとして割り当て済みで、一部に至っては地域単位の割り当てという始末です。そこで、Softbankは、そこもBWAとしての割り当てを希望するとしたわけですね。筋は通っています。900MHz帯や700MHz帯のような移行は面倒だから避けたいということと、国内唯一の実験しやすいTDD用周波数を5G目前で明け渡したくないというところもあるのでしょう。yはり筋が通っています。それでも、そのプランは異を唱えたくなるわけです。韓国に行ったことがあれば、または、最近台湾に行ったことがあれば、この周波数帯がどれだけセルラーの高速化に寄与するかはお判りでしょう。そう、ここの周波数帯はFDDバンドとしても使えるのです。具体的にはBand 7ですね。以下のように規定されています。

バンド名 上り(単位:MHz) 下り(単位:MHz)
7 2500~2570 2620~2690

もろかぶりですね。しかもこのバンドは韓国イチ推しだけあって、4×4 MIMOとこのバンドが含まれる3CC CA combinationが商用化されています。しかもその中に、CA_1A-3A-7Aまでmが含まれています。つまりは、ドコモがGigabit LTEを商用化できる状態をつくれるということなんですよ。これは重要ですよ。ほかのMNOでも、十分に戦略的なバンドと言えると思います。CA_1A-7A-28Aで、750Mbpsですからね。理論上は。ここに256QAMかけたら、997.5Mbpsですよ。最近の傾向なら十分Gigabit LTEと言い張れますよ。では実際割り当てるとどうなるかですね、ちょっと見てみたいと思います。

ブロック名 上り(単位:MHz) 下り(単位:MHz)
A 2500~2520 2620~2640
B 2520~2540 2640~2660
C 2540~2560 2660~2680
D 2570~2610 2570~2610

こうですね。全4ブロックで、20MHz×2を3ブロックと40MHz×1を1ブロックとしてみました。うまくやれば、20MHz×1を2ブロックにできそうですけどね。いずれにしても、全国BWAを諦めるだけで、少なくともKDDIとドコモが喜びそうな具合になりました。そこで、Dをオークション制として、その費用を地域BWAのBand 34移行費用にすれば、有効利用できそうです。ハーモナイズもよくなりますね。しかも、移行さえ完了すれば、砂場も確保できます。実際こうなってほしいところですけどね。どうなることやら。イヤな政治が行われなければいいのですが。さてはて。

地味に変更が加えられているナローバンドたち

注目が集まっていたのは、上記の箇所だけではなく、500MHzにも満たない周波数もでした。ここには、列車無線や公共(消防、警察etc…)無線、航空無線などがひしめき合っています。これらのデジタル化を推進して、空いた帯域に移行できるものは移行しようという話になっています。そこでですね、ちょっと視点を変えると452.5MHz~467.5MHzに5MHz幅×2かつ10MHzのガードバンドでLTEバンドが規定されています。そして嬉しいことに、その400MHz帯では、デジタル化に伴う都道府県・市町村防災無線の260MHz帯への移行と船上・タクシー無線のデジタル化が行われる予定となっています。むしろ、防災無線は現在進行形です。ということは、混雑度が減っているということです。

まあ、LTEが運用開始できなくても、テレビ放送や特定ラジオマイクが低周波数帯に移行してくれるだけで、大きいメリットがあります。そこはBand 28の帯域と一部被っていますし、Band 71も規定されましたし。少なくともIot需要が高まっている900Mhz帯よりもそちらの方が心置きなく使えそうですし。とはいっても、280MHz帯がセンサーネットワーク用になっているように今後600MHz帯が使われることがないとも限らないんですけどね。それは置いといても、今後V-low、V-high含めて再編が進んで、1~12chが空いて、そこに既存テレビ局が移行して、700MHz帯が空く、特定ラジオマイクが移行して700MHz帯が空くとなればセルラーにとって好都合です。「2020」までに頑張って公共無線だけでも移行してほしいものです。

まとめ

今回も長々と書いてきました。当初の見積もり時間の3倍書いてますね……。どうしてでしょう。それだけ今回のアクションプランは魅力的だったということにしておきます。そういえば、5Gについてはあまり触れませんでしたけれども、それはドコモのR&D広報イベントが終わってからのお楽しみということで。というか、無線工学やらないと読めない感じが……。ちゃんと一からやらないとなぁ……。てな感じで、久しぶりの電波ネタおしまい。